同点で迎えた3回。1死から中前安打で出塁した4番鈴木は、すかさず二盗を決めた。1回戦でも3盗塁を記録し、東北のバッテリーも警戒していたが、50メートル5・8秒の足が勝った。6番橋本が中前安打を放つと、鈴木は生還、勝ち越した。
7回にも橋本の左前安打で一気に二塁から本塁を狙ったが、相手の好守もあってここはタッチアウト。それでも橋本は「鈴木が走ってアウトならチームも納得できる」と話した。
鈴木は守備でも俊足をいかんなく発揮した。4回には左中間へのライナー性の打球を背面で追いながら飛びついて捕球。その後も右中間の大飛球を好捕するなど、守備範囲の広さが光った。
一方、高校通算64本塁打を放ち、期待されていた打撃では、「一発が出れば波に乗れる」と話していたが、この日は3回の安打1本だけ。打撃練習では柵越えを連発していたが、ついに甲子園でその猛打を見ることはできなかった。「最後まで4番を打たせてもらってうれしかった。悔しいがこれをバネに成長したい」と鈴木は語った。