大会史上最多の40校が参加して開かれた第87回全国高校野球選手権和歌山大会は、長打力と勝負強さを兼ね備えた智弁和歌山が、2年ぶりに代表の座を勝ち取って幕を閉じた。笠田が48年の創部以来初の決勝進出を果たし、初出場の近大新宮がベスト8入りするなど、和歌山の高校野球に新しい風が吹き込まれた。
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13回目の優勝を果たした智弁和歌山は、全力で挑んできた各校の奮闘に思わぬ苦戦を強いられたが、ここぞというときに長打が飛び出す勝負強さで栄冠をつかんだ。
準優勝の笠田は、28年ぶりの8強、40年ぶりの4強入りで波に乗り、ついに創部以来初めて決勝へ進出。尾崎、土屋両投手の好投が際だった。
昨年代表の市和歌山商は、準決勝の智弁和歌山戦で善戦の末に敗れたが、チームワークのよさと最後まであきらめない戦いぶりが光った。
桐蔭が4強、箕島、新宮が8強入りを果たすなど、伝統校が好試合を見せた中、とりわけ会場を沸かせたのは、有田中央の戦いぶりだった。準々決勝の智弁和歌山戦では、両チーム合わせて29安打で23点の乱打戦の末、9回に逆転されて惜しくも退いたが、果敢な攻めで強豪を揺さぶった。
初出場の近大新宮、慶風も健闘した。名将・豊田義夫監督率いる近大新宮は、1年生のみのチームで8強入りを果たし、将来性を感じさせた。
県高野連の竹中雅彦理事長は「大会新記録の本塁打30本に象徴される、打高投低の大会になった。バッテリー間のミスや悪送球が目立ったので、基本に返ってキャッチボールなどの技術を磨いてほしい」と話した。