JR宝塚線(福知山線)の脱線事故で、JR西日本は19日、不通になっていた宝塚―尼崎駅間(17.8キロ)の運転を再開する。事故が起きた4月25日以来55日ぶり。同社は新型の自動列車停止装置(ATS―P)を整備するとともに、駅の停車時間を延ばすなどした弾力性のあるダイヤを新たに編成した。
午前5時に宝塚駅を発車する始発の普通電車には垣内剛社長が同乗。運転士のそばに立ち、制限速度を70キロから60キロに落とした事故現場のカーブでの走行状況などを自ら確認する。
始発電車の通過に合わせ、事故現場では社員らが献花と黙祷(もくとう)をする。南谷昌二郎会長が安全最優先の運行を約束する、誓いの言葉を述べる。
同社によると、18日までの不通で計2万1201本が運休、延べ約542万7000人に影響が出た。同社は1日当たりの損失額を2500万〜3000万円と試算しており、総額は約15億円に上るとみられる。