JR宝塚線(福知山線)の脱線事故で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は1日、中間報告をまとめた。快速電車の運転操作の記録が中心で、早急に取り組むべき事故防止対策をまとめた4項目の建議とともに、6日に北側国交相に提出し、一般に公開する。
中間報告は、快速電車が制限速度70キロのカーブに115キロ前後で進入したことや、カーブ進入後約30メートルの地点で通常ブレーキをかけたことなどのほか、線路や車両の損傷具合といった事実関係が中心。車掌と運転指令との無線での通信の内容や、日勤教育などが運転士に与えた心理的影響についてはさらに調査、分析を続け、最終報告書に盛り込むという。
建議は、急カーブで速度超過を防ぐ自動列車停止装置(ATS)の整備▽運転操作を記録するタコグラフの設置義務化▽緊急時に周辺の列車に停止を指示する防護無線の強化▽運転席の速度計の精度向上――の4項目。
調査委は中間報告公表後、専門家による意見聴取会を開く方向で検討している。
調査委の佐藤泰生・鉄道部会長は「緊急に手を付けるべき対策に必要な調査は終わった。詳細な原因究明をさらに精力的に進めたい」と話した。